研究課題
若手研究(B)
フィッシャー情報行列によって定義された多様体上で,熱力学的状態変化を追跡できる可能性を示した.特に,測地線の物理的意味に直結する具体的な解析を,典型的な統計力学模型に対して行った.その結果,多様体上の距離が状態変化の変化量と見做すことができることが明らかになった.これは始点と終点が同じであっても,経路によって途中での状態の変化が等しくないことを示すことにもなった.これらの結果と熱場ダイナミクスとの関係や,量子アニーリングを用いた特異値分解の提案にもつながった.
統計物理学