KEK PF AR-NE7Aビームラインにおいて超音波パルスエコー法、川井型マルチアンビルと放射光X線を組み合わせた手法による高温高圧その場音速測定環境を立ち上げた。追加実験とデータの再解析を行い、研究グループによってFe-Sメルトの音速が一致しない問題を解決し、新たな月核の密度・速度構造モデルを提案した。 20GPaまでの鉄合金メルトの音速測定手法を開発した。高温高圧下で試料の反射面を平行に保てるように高圧セルパーツを最適化した。高感度かつ高帯域な超音波トランスデューサーを開発した。最も精度の良い測定で誤差1%、最も高い圧力条件で誤差2.5%でFe80S20メルトの音速の測定に成功した。
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