近年1 cm程度の大型化に成功したナノ多結晶ダイヤモンド(NPD)は、ヌープ硬度120-140 GPaという非常に高い硬度を有し、アンビル材として高いポテンシャルを持つと言える。本研究では、アンビルの材質・形状に変更を加えるとともに、試料部構成の最適化を行い、より高い圧力の発生を目指した。SDアンビルによる最大到達圧力は約 56 GPa であった。一方、同じセルを用いたNPDアンビルによる圧力発生試験では、最大88 GPa までの圧力発生が確認された。NPDは高い圧力発生効率と共に、その高いX線透過率から、次世代KMA技術において重要な素材となると考えられる。
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