研究課題
若手研究(B)
北極海全域を対象とした水平解像度5kmの海氷海洋結合モデルで2001年から2014年までの年々変動実験を行い、数地点の係留系観測で得られた物理データも合わせて、カナダ海盆南部における冬季海氷下の亜表層暖水輸送プロセスについて解析を行った。本課題によって、チャクチ海台周辺域における亜表層の昇温シグナルは、バロー峡谷からの熱流入、チャクチ陸棚縁に沿った西向きジェット、海氷融解水による成層強化の組み合わせによって大きく年々変動していることが示唆された。
極域海洋学