中層大気における大気重力波を適切に再現するため、非静力学全球大気モデルNICAMの鉛直層を増強し、モデルトップを80kmまで拡張した中層大気版NICAMの実行環境を構築した。水平14-56km(試験的には7km)、鉛直300m-2kmの解像度で多数の数値実験を行い、水平・鉛直解像度をともに高めた場合に基本場および大気重力波の再現性が向上することを明らかにした。結果を学会等で発表することで、国際的な枠組みであるCMIP6 DynVARへのNICAMグループとしての参加につながり、中層大気版NICAMを用いた気候研究に向けて一定の道筋をつけた。
|