研究課題
長周期ミランコビッチサイクルに伴う炭素循環動態の解読を行うため,今年度は炭素循環の大きな変動のあった後期ペルム紀から前期ジュラ紀の海洋環境変動の復元を行った.まず,前期三畳紀から前期ジュラ紀の天文学的年代尺度を構築し,日射量変動との関係を検討してきた(Ikeda and Tada, 2014EPSL).さらに,同時期の海洋酸化還元度や海洋酸性化事変についても検討した(Ikeda and Hori, 2014Paleo-3, Ikeda et al., in review).また同時期の陸成層の主要元素・微量元素組成変動を復元し,後背地解析や化学風化度変動から日射量変動に伴う陸域環境変動について検討している.
2: おおむね順調に進展している
計画していた調査や試料採集,化学分析の前処理,分析を行えている.ただし,昨年度より所属が変更したことにより,調査や化学分析の前処理や分析自体に遅れが生じているが,岩石粉砕用のメノウ製ボールミルを導入し前処理も可能になった,また,試料採取や研究計画がさらに発展したため.おおむね順調に進展していると区分した.
長周期ミランコビッチサイクルに伴う炭素循環動態の解読を行うため,陸成層および海成層の堆積構造解析,各種元素,鉱物の含有量や価数,同位体比変動から日射量変動に伴う陸域環境変動,海洋の酸化還元度やpH環境の時空間分布変動を復元し,炭素循環のダイナミクスを検討する.
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)
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