基盤的四肢動物の水中生活から陸上への進出は、脊椎動物の進化の大きな転換期である。中でも補食様式の変遷は、頭骨形態の進化と密接に関わっており、どのような力学的制約のもと頭骨のモデルチェンジが起きたのか、定量的に評価する事を目的とする。1:原始的な形質とされる口蓋歯配列に着目。口蓋歯が補食で担う役割を明らかにし、この消失に伴い補食様式の変遷タイミングを予測。2:力学モデルの作成。モデル生物には、水~陸圏まで様々な捕食に適応した有尾類を使用。頭部の三次元データを獲得し、解剖・動作解析の知見をモデルに組み込み解析。本研究成果の一部はJournal of Anatomyに掲載され、力学解析は進行中。
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