シリカ高圧相から読み解く月への小惑星衝突史

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26800277
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 地球宇宙化学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 宮原 正明 広島大学, 理学研究科, 准教授 (90400241)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 月 / 隕石 / 高圧相 / アポロ試料 / シリカ / 衝撃変成 / 放射年代 / インパクト

研究成果の概要

月表層の岩石試料（月起源隕石，アポロ・ルナ回収試料）に記録された天体衝突の記録を高圧科学，鉱物学及び同位体年代学に基づいて解明した。月起源隕石，アポロ・ルナ回収試料には衝撃溶融組織に加えて様々な種類の高圧鉱物が発見された。高圧鉱物の安定圧力領域から，月表層岩石に記録された衝撃圧力がおおよそ3～23万気圧，衝突速度が数km/秒と見積もられた。同位体放射年代を用いて衝突が起きた時代の推定も試みた。

自由記述の分野

隕石学