四次元時空内で保存する相対論的ヘリシティが流体要素のラベリング対称性に起因することを示した.次に相対論的電磁流体力学(MHD)の最小作用原理を定式化した.この作用原理はこれまで提案されていた電磁流体タイプのモデルを包括している.またこの作用原理から導出した相対論的Hall MHDでは,イオンのスキン長程度の空間スケールをもった無衝突磁気リコネクションが起こり得る.さらに相対論的Hall MHDでは速い磁気音波が光速限界に達するため,シアAlfven波と速い磁気音波の群速度面が融合する.また高強度レーザー実験を模した数値計算により相対論的傾圧効果が有効になるプラズマ領域を明らかにした.
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