N-ヘテロ環カルベン配位子を有する銅触媒を用いることにより、二酸化炭素、ホウ素化合物、アルデヒド類、リチウムアルコキシドといった複数の入手容易な原料から、1段階で多様なリチウムホウ素化合物を合成する新しい手法の開発に初めて成功した。この手法を用いることで、一連の新規な環状のリチウムボラカーボネートイオン対化合物を高収率で合成することが可能である。今回開発した反応は、新たな触媒的二酸化炭素固定化反応であるだけではなく、リチウムイオン電池の電解質として機能する可能性があるリチウムホウ素化合物の有用な合成法である。
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