置換基を体系的に変化させた前駆体を複数用意し、これらのカップリング反応によって48種もの金イソシアニド錯体を合成した。これらの錯体のうち、28種の金錯体がメカノクロミズムを示し、青から橙色の多様な発光色を示した。また、このうちの一つの金錯体が「結晶-結晶相転移」に伴うメカノクロミズムを示すことを見出した。一般的なメカノクロミック分子はほとんどの場合「結晶-アモルファス相転移」に基づいて起こるため価値ある発見である。本研究によって特異なメカノクロミック分子を合成するための分子設計指針に確立につながると考えている。
|