動的ならせんペプチド鎖を有する面性キラルな金属サレンマクロサイクルを、金属イオン存在下、対応する配位子とジアミンとの自己組織化により高効率的に合成することに成功した。さらに、導入した光学活性基によるアキラルペプチド鎖の一方向巻きのらせん誘起を介した動的な面不斉の遠隔制御ならびに溶媒の変更によるらせんペプチド鎖部位の310-ヘリックスからα-ヘリックスへの構造転移を介して遠隔制御した動的な面不斉を固定化(記憶)できることも見出した。さらに、動的ならせんペプチド鎖を用いることで軸不斉の遠隔制御にも成功した。
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