本研究では、ビス(フルオロアルカンスルホニル)イミドを対アニオンに持つビオロゲン型イオン液体(VIL)の融点が対アニオンのフルオロアルキル鎖長やビオロゲンのアルキル鎖長の違いによってどのように変化するのかを調査した。低融点のVILを設計するためには、ビオロゲンの側鎖長とアニオンのフルオロアルキル鎖長に最適な組み合わせがあることを明らかにした。さらに、VILのサイクリックボルタンメトリーで得られる拡散係数がNMR測定から得られた拡散係数とおおむね同程度の値であったため、伝導機構が電子ホッピングではなく物理拡散主体であることも明らかとなった。
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