研究課題
若手研究(B)
新規船底防除剤の開発のため,ムラサキガイの着生阻害活性をもつ海洋天然有機化合物,ドラスタンジテルペン類の全合成研究を展開した.鍵工程として,ハンチュエステルを用いた還元的クネベナーゲル縮合,コーリー・バクシ・柴田不斉還元反応,そしてヨウ化サマリウムによるラジカル環化反応を用いて,天然物のビシクロ [5.4.0] ウンデカン骨格を構築することに成功した.また上記合成法により,ウルシ科植物由来のセスキテルペン,トキシコデナン A のシス型骨格の合成にも成功した.
有機合成化学