研究課題
若手研究(B)
本研究では,発光性配位子によるイオン液体への有害金属イオンの抽出特性を調べ,金属錯体の分光特性を解析した。モノアザジチアクラウンエーテル部位を有する発光性配位子を用いた鉛(II)の抽出において,抽出溶媒としてイオン液体を用いると,有機溶媒を用いた場合と比較して抽出能が向上することを明らかにした。さらに,8-キノリノール誘導体を結合させた発光性配位子は,カドミウム(II)と錯形成することによって強い蛍光を示し,微量のカドミウム(II)の検出が可能であることを見出した。
化学