1)これまでに明らかにしたリン酸エステル配位高分子におけるイオン交換反応の更なる理解のため、XAFS測定を行った結果、配位高分子骨格中に2種類のランタノイドイオンが共存する場合、重希土よりも軽希土の局所構造が変化することが明らかとなった。2)オルガノゲル化と凍結乾燥によりモノリス型リン酸エステル配位高分子の調整に成功し、反応速度をわずかに向上させることができた。3)アルキル鎖長の異なる配位高分子を合成したが、水に対する溶解度や反応性の低さが問題であり、構造とイオン交換特性に関する情報は得られなかった。4)カルボン酸配位高分子においても選択的イオン交換が起こることを見出した。
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