活性酸素を選択的かつ高感度に検出する新しい方法を開発して生体内の酸化状態を効率的に調べ、病態分子解析を深化させることは現代社会の重要な研究テーマである。本研究は、ジヒドロピリミジン誘導体が活性酸素によって酸化的芳香族化を受けて強い蛍光性のピリミジン誘導体を生成するという方法論により、新しいジヒドロピリミジン蛍光プローブを開発するものである。 新規4,6-無置換ジヒドロピリミジン誘導体のうち、2-アミノジヒドロピリミジン-5-エステル、5-アシル-2-フェニルジヒドロピリミジンおよび5-アシル-2-アミノジヒドロピリミジンの合成法を開発することができた。
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