本研究では、有機-無機ナノ複合界面を有するハイブリッド型光電変換システムの構築により、一光子レベルで光をセンシングし電気エネルギーに変換する高感度光センシング技術の確立を目的とした。成果は大きくわけて二つである。①酸化チタン多孔膜と有機色素を界面で錯形成により融合した素子において、単セルで1.2Vという世界最高レベルの高電圧出力に成功した。②希土類イオンと有機分子からなる錯体を酸化チタン多孔膜の界面に導入した光電変換素子を作製し、紫外光領域の光に対し電流値を1000倍以上に増幅させることに成功した。
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