昨年度までに鉄-窒素導入した炭化ケイ素(Fe/N-SiC)を触媒に用いて、酸素とメタンの混合ガス気流中で、380度付近からCO2の増加を確認していた。本年度はより詳細に反応の進行を確認するために、バッチ形式の反応系および同位体メタン(13C)を用いてメタン酸化反応を確認した。その結果、13COがいったん増加し、それが減少に転じるに伴い、13CO2の増加が確認された。この結果はCO2がメタンの酸化に由来していること、およびCOが反応中間体となっていることを示す結果である。 また、EXAFSおよびBET表面積測定から、Fe/N-SiCの1つの鉄サイトあたりの活性(Turnover frequency:TOF)が鉄のみと比べて増加していることが確認された。
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