メタンはCO2と比較して23倍もの高い温室効果を有するため効率的な除去が望まれている。本研究では鉄と窒素の配位構造を炭化ケイ素内に導入することで、効率的なメタン空気酸化触媒として機能することを見出した。このとき、Fe-N結合によって酸素が活性化されることで生成する活性酸素種がメタンの効率的な酸化を進行させていると考えられる。これはFe-N構造を導入された炭素材料ベース酸素還元電極触媒と同じ機構である。 さらにこの金属-窒素活性中心の新規機能の発現を狙い、ニッケル-窒素構造を導入したグラフェン触媒を作製した。このニッケル-窒素グラフェンは高効率にCO2をCOに還元できることを見出した。
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