ミセル鋳型法と相分離法を組み合わせることで、規則的配列を有するメソ孔と共連続構造を有するマクロ孔を併せもつフェノール樹脂の1段階合成に成功した。また、窒素・リン・硫黄原子それぞれのカーボン骨格中への導入にも成功し、3種のヘテロ原子のトリプルドープにも成功した。さらに、ヘテロ原子ドープ活性炭モノリスをバインダーフリー電極として用いることで、それぞれのヘテロ原子ドープの電気二重層キャパシタ容量に与える影響について、基礎的知見を得ることができた。リチウム-硫黄二次電池の正極材料の開発については、顕著な結果が得られなかったものの、ナトリウムイオン二次電池の正極材料として優れた特性を示すことが分かった。
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