不均一系触媒としての利用が期待されるバイメタリックナノ微粒子(BNP)の高性能化には,触媒性能とBNPの3次元原子配置,電子状態との関係を見出し,これに基づく材料設計が重要である.そこで本研究では,①X線吸収分光法(XAS)に基づく3次元原子配置評価法の開発および②実作動条件での触媒性能-原子配置相関の明確化を行った.前者①に関して,XAS解析で求めた平均配位数の組に合うように原子配置を調整する解析手法を確立した.後者②に関して,Pd-Pt系のプロペン酸化触媒能を調べた所,300℃以下の温度域でPdコアPtシェル微粒子の方がPd-Pt合金微粒子よりも高活性であることがわかった.
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