ガラスの化学機械研磨に用いられる酸化セリウムの使用量低減に貢献するため、酸化セリウム砥粒に対する新規代替砥粒及び代替砥粒を水に溶かしたスラリーの研磨性能を向上させる分散剤の計算科学シミュレーションを活用した設計手法の確立を目標とした。TiO2(110)上におけるCeO2クラスターの電子状態を第一原理計算で計算した結果、バルク状態のCeO2と比較して低価数となることが明らかにされた。これはガラスに対してより高い化学反応活性を有することを示す。また、ポリアクリル酸といった分散剤及びLa固溶CeO2やSrFeO3砥粒が溶解したスラリー中における分散状態の分子動力学シミュレーションに成功した。
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