研究実績の概要 |
平成26年度は移動物体まわりの流れを再現するため, Volume penalization法を流れと音の直接計算に適用した. 複雑な楽器まわりの流れを数値計算により予測し, PIV結果やマイクロホンによる測定音について比較を行い,高い精度を有した計算が可能であることを示した. さらに, 一様流中におかれた単純な平板をピエゾ素子により振動させ, 周囲の流れ場および音場を測定し, 対応する直接計算を実施した. 実験的には得られる振動変位が小さいこと,数値計算においては数値的な圧力波が見られた. 平成27年度は振動変位に対して粗い格子を用いた場合でも, 滑らかにVP項の影響が出るように改善を行って行く予定である.
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は振動変位に対して粗い格子を用いた場合でも, 滑らかにVP項の影響が出るように改善を行って行く予定である. また, 風洞実験においてはより多くのピエゾ素子を用いて変位を大きくするような工夫を行い, 計算と実験との比較を実施していく. さらに, ここで得られた有効な直接計算手法をリード楽器などに適用し, 本計算手法の有効性を確認する予定である.
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