本研究は高温下における熱ふく射スペクトル制御デバイスの特に赤外域の放射率に着目し、高温下においても高い波長選択放射性能を持つデバイス作製を目的に研究を行った。具体的な成果としては主に以下の4点である。 (1) 高融点金属材料における高温での酸化状態等を考慮した熱ふく射スペクトル制御デバイスのための基本的知見の体系化、(2) Ni基超合金における波長選択性能低下抑制メカニズム解明、(3) Ni基超合金における知見に基づいた、より高い波長選択性を有する金属―誘電体多層膜構造において詳細特性解明および実性能の検証、(4)金属―誘電体多層膜構造において高い熱安定性能を有することを明らかにした。
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