予混合乱流燃焼特性に及ぼすスケール効果を明らかにするために,出口直径が14 mm,20 mm,40 mmおよび60 mmの様々な大きさのバーナーを用いて,乱流燃焼実験を大気圧下から加圧下まで行った.その結果,乱れ強さと層流燃焼速度との比が同程度の条件においては,バーナーの出口直径が大きい条件の方が,すなわち火炎の代表スケールが大きい条件の方が乱流燃焼速度は大きくなる事が明らかとなった.球状に伝播する予混合乱流火炎の燃焼速度は,火炎が伝播するにつれて増大することが知られており,本研究で明らかにした定在火炎の乱流燃焼速度特性との間に関連性が見られた.
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