NMR,MRIと医療用加速器において高磁場化による小型・高機能化が進められている。しかし,高磁場を達成するための高電流密度・高熱的安定性および高信頼性を同時に実現する必要があり,次世代コイル化技術において極めて重要な課題となっている。本研究は,部分的要素等価回路に基づく回路解析と有限要素法に基づく温度解析の連成数値解析プログラムを確立し,近年提案された“無絶縁高温超伝導巻線技術”の有効性と成立性を検証・評価しながら,目標である電流密度500A/mm2,励磁速度数十秒,および“Defect Irrelevant”効果を同時に満足する3T級MRI用高温超伝導コイルの設計に成功した。
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