従来の結晶系シリコン太陽電池とは異なり化合物系の多接合太陽電池を用いる集光式(CPV)システムは,屋外での実使用環境において,曲線因子(FF)が0.8以上と定電圧制御に耐えうるほど高いことを実証した。そのうえで,フィールド試験において収集した発電特性データに基づくシミュレーションを実施し,定電圧制御の採用による発電量の損失は従来の最大電力点追従(MPPT)制御に比べて数%に留まることを確かめた。また,定電圧制御パワーコンディショナの実現に向けて,任意のCPVシステム・モジュールの制御電圧を簡単に求めることのできる式を提案した。
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