本研究は、高周波線路の低損失化・省エネ化を目的として、負の透磁率特性を用いて表皮効果を抑制した超低損失線路の設計方法を確立し、その効果を実証することを目標とした。 研究成果より、抵抗率が高い負の透磁率材料を考慮して、電流密度および磁束密度分布に応じた積層構造を設計し、表皮効果の抑制だけでなく、総合的に実効抵抗が最小となる設計を明らかにした。理論検証では、円形断面構造で、複数の材料の透磁率、抵抗率を設計に考慮して、総合的に損失が最小となる積層構造を見い出す理論を導くことができ、学術的成果が得られた。
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