大規模なネットワーク(NW)系の解析・制御への関心が高まる中,そのモデリングのためにNW構造を同定する手法の確立が求められている.しかし,既存手法はすべてのサブシステムの状態を観測できるという仮定の上に提案されているものが多く,経済的・技術的な観点で実現性に問題を含んでいる.本研究では,遺伝子工学で利用されてきたノックダウン法の考え方を応用することで,サブシステムに比べてセンサとアクチュエータの数が少ない状況におけるNW構造同定法を提案した.また,非線形NW系への応用を目指し,そのための時系列解析手法について検証した.
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