本研究は、人体や環境に有害な溶剤を用いることなく、「水」を溶媒としてアスファルト混合物からアスファルトを抽出する抽出技術の開発と展開を目的としている。以下に、本研究期間における成果を開発と展開の目的に区別して概説する。 抽出試験の開発に向けた平成26~27年度の研究により、350℃の亜臨界水を用いて多様なアスファルトを迅速かつ厳密に抽出できることを究明し、安全かつ効率的な試験法および自動化装置を開発した。 抽出技術の展開を目指した平成28年度の研究により、亜臨界水反応によってアスファルトが軽質化する傾向を確認し、劣化アスファルトの性状回復技術として展開の可能性を究明した。
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