建物一棟一棟まで詳細にモデル化して地震・津波などの災害を計算するためには、都市モデルの構築を自動化して膨大な数の建物に対応する必要がある。しかし、都市モデルの有力な情報源となる地図情報の多くは、線分や多角形面、文字列などの地図情報の要素の配置を人間が目で見て理解するものであり、要素間の関連付けをデータとして持たないために自動処理ができない。そこで、本研究では、地図情報の断片化された要素の間の関連付けを位置情報に基づいて自動構築する汎用的技術の開発を目的として、地図情報の基本的な構成要素である線分や多角形面などの図形要素と文字列要素に対して、関連付けを自動構築する手法を開発した。
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