本研究では,金銭的インセンティブ施策がドライバーの各種ISA搭載受容性に与える影響を分析するため,豊田市ゾーン30地区内に居住する被験者48名(高齢者20名)を対象として,約5ヶ月間の助言型ISAフィールド実験を実施した後,SP質問調査を実施した.結果として,高齢者はISA搭載受容性が高く,また生活道路のみを対象とした自発型(解除可能型)ISAであれば,年間15,000円程度のインセンティブにより搭載需要率が70%(高齢者は80%)を超えることが示された.また,ISA普及率が高くなるにつれて搭載受容性も高くなることが分かり,ある程度普及が進めば普及率が指数関数的に上昇する可能性が示された.
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