人口減少社会において重要となったコンパクトシティは、さまざまな要素を含んでおり複雑化している。そのような状況の中、各都市は自らの都市の将来像を描き、実現していく必要がある。かつ法制度は、人口減少化における制度に適合したものになる必要がある。そのため本研究は1)法定都市計画の起源となる考え方、2)戦前期における災害危険度を考慮した都市計画、3)都市の理想像を描く視点の変化、4)都市の発展を前提とした現行都市計画制度の課題について分析を行い、人口減少下において多様な概念を含んだコンパクトシティの実現に向けた基礎的知見を得ることを目的としている。
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