育児をする者を対象とした建築の安全性に関する研究を実施した。 まずはじめに、子供を抱くなど育児特有の姿勢では、動作が変化することを実証した。具体的には、モーションキャプチャ技術を用いて、例えば障害物をまたぐ場合足運びが安定しなくなることなどを可視化した。 また、育児特有の姿勢による動作の変化は動作中の安心感を大きく損ねるため、現行の安全基準が育児の観点からは不十分な場合も多いと想像される。本研究では、一例として、すべりの観点での安全基準をみたしている床であっても、子供を抱いた状態では危険と感じる場合があることを実証した。
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