近年、居住地の近隣環境と健康の関係が注目され始めている。本研究では、①近隣の生鮮食料品店数の数とうつ病発症傾向の関連、②近隣の植生指数(NDVI)と母親のBMIについての2点から近隣環境と健康影響との関係を探索的に解析を行った。 日本の男性高齢者では居住地から半径500m内の食料品店数が少ない場合うつ発症リスクとなる可能性が示唆された。また、近隣の植生指数(NDVI)と母親のBMIについて有意な関連は見られなかったが、植生指数NDVI算出における要点をまとめ、今後の大規模疫学調査の解析の可能性および問題点の抽出を行った。
|