東南アジア諸国・都市は「ブループリント型」から「まちづくり型」都市計画へと舵を切りつつあり、国内外の期待も大きい。本研究は、東南アジア諸国における「まちづくり型都市計画」の展開過程を明らかにし、その課題と展望を体系的に論じることを目的とするものある。 本研究を通じて、「まちづくり型都市計画」における都市空間はコミュニティの人々の生活が現れた空間であり、人々によるの営みは、近代都市計画制度の下での一意的かつ単線的なプロセスではなく、行きつ戻りつを繰り返しながら漸進的に螺旋を描くように展開されるものであり、このプロセスこそが「まちづくり型都市計画」の根底に流れていることなどを実証的に明らかにした。
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