研究課題/領域番号 |
26820266
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研究機関 | 新潟工科大学 |
研究代表者 |
黒木 宏一 新潟工科大学, 工学部, 准教授 (60514875)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 高齢者施設 / 地域施設 / 多機能性 / 機能拡張性 / 高齢者サービスの代替可能性 |
研究実績の概要 |
H26年度においては、新潟県内、及び熊本県内における「日帰り温泉施設」・「図書館」・「公民館・コミュニティセンター」の地域施設、「小規模多機能施設」・「認知症高齢者向けグループホーム」・「地域密着型特別養護老人ホーム」の高齢者福祉施設の確認調査を実施した。結果は、日帰り温泉施設260件(新潟県132件・熊本県128件)、図書館(新潟県89件・熊本県48件)、公民館・コミュニティーセンター(新潟県154件・熊本県64件)、小規模多機能施設(新潟県142件、熊本県132件)、認知症高齢者向けグループホーム(新潟県205件、熊本県221件)、地域密着型特別養護老人ホーム(新潟県60件、熊本県37件)の通りである。これらの施設に対して、地域施設に関しては、施設規模や利用者数などの施設概要、及び年齢別の利用の実態に関するアンケート項目、高齢者施設に関しては、施設規模・スタッフ体制・入居者数などの施設概要、および地域に開かれた諸空間の存在の有無、および地域利用の実態に関するアンケート内容の設計(6タイプ)を行い、合計1412施設に対するアンケートを作成した。なお、このアンケートに関しては、H27年5月に全ての施設に対して郵送を終えており、アンケートとともに平面図の回収依頼も同時に行っている。回収はH27年度5月末日までとしており、回収結果から多機能性・機能拡張性を潜在的・顕在的に有している施設の抽出、及び各施設別に、多機能性・機能拡張性の傾向と特性に関する分析を6月中に終了し、抽出した施設に対するヒアリング調査、及び観察調査を実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画時に想定していた施設数と異なり、実際の調査では、対象施設数が総定数を上回ることが判明したことに加え、回収率を高めるため、施設担当者への負担を考慮したアンケート6タイプの設計に時間を要したことが挙げられる。なお、アンケートの設計に関しては、それぞれの施設特性に合わせ多機能性・機能拡張性を明らかにする項目を練り、30分~1時間程度で回答できる内容(A4用紙両面1枚)に納める工夫を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
H27年度においては、前述したアンケートの回収を待ち、アンケートの集計(6月中を予定)、多機能性・機能拡張性を有する事例の抽出を行った後、新潟県の事例に対しては7~8月中、熊本県の事例に対しては、8~9月の期間でヒアリング調査、及び観察調査を予定している。抽出事例の規模は、各施設別に4施設程度(熊本県、新潟県各2事例程度)、計24施設程度を見込んでいる。
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次年度使用額が生じた理由 |
H26年度に配布予定であったアンケートの郵送費が次年度使用額である。なお、このアンケートはH27年5月に郵送を完了しており、次年度使用額はこのアンケート郵送費として使用する。
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次年度使用額の使用計画 |
H27年度アンケート郵送代と合わせ、H27年度では、アンケート調査から抽出した事例(24事例程度)へのヒアリング調査、観察調査の調査旅費、及び調査補助者(毎回2名程度)の謝金が主たる助成金の使用用途である。その他、観察調査用の記録器機購入も予算として想定している。
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