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2014 年度 実施状況報告書

ドクターヘリ及びドクターカーの運用効果の可視化と関連施設の適正配置

研究課題

研究課題/領域番号 26820267
研究機関中央大学

研究代表者

山田 悟史  中央大学, 理工学部, 助教 (00551524)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード救急医療 / ドクターヘリ / ドクターカー / 医療行為開始時間 / 短縮時間 / 救命率向上率 / 適正配置 / GIS
研究実績の概要

2014年度は,GISデータを用いたドクターヘリ・ドクターカーの運用効果の可視化手法の構築に取り組んだ。まずは,①ドクターヘリの運用効果を算出するためのGISデータの統合と必要値の設定を検討し,②GISデータを用いた時間的指標の測定プログラム構築の試行を行った。
①では,申請者が過去に行ったGISデータ構成を応用し,病院・消防署・RP(ランデブーポイント)・道路網・人口分布・建物形状を統合するためのGISデータの適切な構成と統合方法を検討しデータを作成した。また算出に必要な値を設定するための記録を消防局・病院から収集した。
②では,複数の自治体に渡る広範囲を対象にドクターヘリ・ドクターカー関連施設の適正配置を検討するため,数百万に及ぶ地点を基点とした測定を対象に簡易かつ自動で時間的指標を測定するプログラムの試行を行った。申請者が過去に行った解析プログラムと空間解析技術を応用し,ⅰ)医師による医療行為開始に要する時間の短縮時間,ⅱ)短縮時間によって生じる救命率の向上率,ⅲ)短縮時間・救命率向上が生じたメッシュ内の人口分布,の解析を試行し,半自動的に解析出来ることを確認した。
2014年度は以上のよう,研究計画の予定通りドクターヘリ・ドクターカーの運用効果可視化と関連施設の適正配置を検討するためのデータと手法の検討を行った。2015年度からはこれらの成果を用いて実際の解析と適正配置の検討を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り14年度は,解析データの作成・資料収集・解析プログラムの試行を行うことが出来た。一点計画を変更したのは解析の自動化である。当初は解析を全て自動化することを目標としていたが,解析実行上問題ないと判断し,15年度からの実際の解析では半自動化で実行する事とした。

今後の研究の推進方策

2015年度以降は,ドクターヘリ・ドクターカー連携運用下の時間的指標を可視化と関連施設の適正配置の提示を予定通り行う予定だが,救急医療業務実務者の視点の考慮のために,関連する医療関係者との解析方法の検討を継続することで研究の深化を推進する。また,配置計画については,最適化モデル構築に関する有識者との連携を行い,研究を推進する予定である。

次年度使用額が生じた理由

購入を予定していたデータの一部が借用可能となったため。

次年度使用額の使用計画

研究を迅速化するためのPC等の機器購入,謝金として使用を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] GISを用いた津波避難計画における避難時間の可視化と関連施設の配置計画に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      山田悟史,吉川優矢,大山智基,宗本晋作
    • 雑誌名

      第37回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集

      巻: 37 ページ: pp91-96

    • 査読あり
  • [学会発表] 京都市における帰宅困難者の推計と一時収容施設の適正配置に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      北本英里子,山田悟史,及川清昭
    • 学会等名
      日本建築学会 第37回情報・システム・利用・技術シンポジウム
    • 発表場所
      建築会館(田町)
    • 年月日
      2014-12-11 – 2014-12-12
  • [学会発表] パーソントリップ調査を用いた帰宅困難者の推計と一時収容施設の適正配置に関する研究-京都市外在住の来訪者を対象として-2014

    • 著者名/発表者名
      北本英里子,山田悟史,及川清昭
    • 学会等名
      日本建築学会大会(近畿)学術講演会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2014-09-12 – 2014-09-14

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公開日: 2016-06-01  

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