研究成果の概要 |
本研究では,Fe基ホイスラー合金組成のFe基合金薄膜を作製し,その薄膜の結晶構造と磁気特性の関係を調べ,保磁力向上の指針を得ることを目的とした。Fe2CuAl, Fe2CuGa, Fe2GaNi, Fe2NiGe, Fe2Ga合金薄膜を作製し磁気特性を調べた結果,高保磁力が得られる可能性のある系としてはFe-Ga系,Fe-Ga-Cu系であった。さらにFe-Ga-Cu系については熱処理に伴い保磁力が増大し,500℃の熱処理で保磁力は76 kA/mをとり,このとき異方的な結晶構造を有する相の出現が示唆された。
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