Mn系強磁性体への反応・相変化に対する磁場効果を明らかにした。本課題では、Mn-Alの強磁性相への相変化とMnBiの反応焼結に対する磁場効果に着目した。MnBiの反応焼結は磁場で反応が促進する。この磁場効果は、反応初期におけるMn粒周辺のMnBi相の生成数の増加に起因している。また、磁場中反応焼結を用いることで、固相焼結と液相焼結の両方で、ほぼ完全な一軸配向試料が得られることがわかった。Mn-Al系では、非強磁性であるε相から非平衡強磁性τ相への相変態は、磁場によって促進し、その効果は、τ相のキュリー温度直下である350℃において最も顕著になることが明らかになった。
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