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2014 年度 実施状況報告書

不規則-規則変態における結晶学的ドメインの磁場配向とその機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 26820286
研究機関九州大学

研究代表者

FARJAMI Sahar  九州大学, 総合理工学研究科(研究院), 助教 (20588173)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード不規則-規則相変態 / 磁場 / 熱処理 / 組織制御
研究実績の概要

不規則-規則変態における磁場効果を明確にするために電子顕微鏡を用いてCoPtの規則化過程を調査し、核生成段階において規則相のサイズが5nmであることを報告した。プリセッション電子回折によるとc軸を磁場方向に平行にとるバリアントが優先的生成していることが分かった。また、磁場によるバリアントの配向についてのさらなる理解を得るためには、磁場中規則化によりバリアントの優先配向が報告されていないFePtついて不規則相ならびに規則相の基礎物性値の測定を行ったとともに、磁場によるバリアントの優先配向が起きる条件を明確にした。さらに、無磁場下でFePtの規則相の核生成段階ならびに成長段階における優先バリアントの成長過程を電子顕微鏡観察によって調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

H26年度は磁場によりバリアント選択機構を理解するための基礎データとして不規則相・規則相の磁気的性質を測定した。また、電子線回折および透過電子顕微鏡観察を行い、規則化過程における組織形成過程を調査した。

今後の研究の推進方策

磁場中規則化の途中段階において透過電子顕微鏡観察を行い、各段階において規則相の組織形成過程を詳細を明らかにする。多くの材料の組織形成過程がこれまでにPhase Field法を用いてシミュレートできることが近年明らかとなってきている。磁場下における規則化過程においてもこの手法と実験結果と組み合わせることにより、組織形成に及ぼす磁場効果が明確になることが期待できる。そこで、Phase Field法を用いて、規則相の磁場下での成長過程すなわち自己組織化を再現させるための条件を求め、どのような因子が優先配向に強く影響するかについて考察する。

次年度使用額が生じた理由

26年度は超高温クエンチ炉や冷却水循環装置を購入しした。長期海外出張のために国内会議で成果発表を行う機会がありませんでした。

次年度使用額の使用計画

27年度はクエンチ炉を用いて、実験を行う。本研究で得られた成果は国内外の会議において報告するとともに国際的学術雑誌に投稿し公表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Electron Microscopy Study of Disorder-Order Transformation in Ferromagnetic Alloys under Magnetic Field2014

    • 著者名/発表者名
      S. Farjami, H. Akamine, M. Itakura, M. Nishida, T. Fukuda, and T. Kakeshita
    • 学会等名
      Materials Research Society (MRS) Fall Meeting
    • 発表場所
      Boston, Massachusetts, USA
    • 年月日
      2014-11-30 – 2014-12-05

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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