A1-L10不規則-規則変態を起こす合金系に対し、磁場中熱処理を施すと本来等価な3つの方位バリアントのうち1つのみを優先的に核生成させ、単一バリアント化が可能であることを報告した。しかし、従来の電子顕微鏡法では動力学的効果により、核生成量を定量的に評価することは困難であった。核生成量を明確するため、磁場中熱処理を施したFe-40at.%Pt合金について、動力学的効果が十分に低減されたプリセッション電子回折(PED)図形を取得し、かつ画像解析に基づき方位のずれおよび規則反射強度比を定量的に評価することにより、優先核生成の評価を行った。
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