摩擦重ね接合を用いて、金属とプラスチックの異種材料接合を行い、最適な接合条件を検討した。金属材料に対する研磨処理、酸化皮膜処理、レーザ表面微細加工、ブラスト処理および化学的表面処理を施すことで、接合部の界面の構造を接合前にあらかじめ変化させて、界面構造が接合特性に及ぼす影響を明らかにした。さらに、これらの材料の接合メカニズムを検討した。金属材料としては、アルミニウム合金、鉄鋼材料等、プラスチックとしてはポリアミド(ナイロン)およびポリエチレンを用いた。さらに、得られた成果を元に、ポリアミドに炭素繊維を添加した炭素繊維強化樹脂(CFRP)の接合を行い、強固な金属とCFRPの接合を達成した。
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