本研究の目的は、製薬プロセスの品質・生産性向上にむけた多目的設計手法の開発である。研究成果は次の3点である。(1)注射剤製造のプロセス改善手法:製品ロス低減や原料管理、リードタイム短縮のための手法を構築した。(2)注射剤・固形製剤製造のプロセス設計における意思決定支援手法:製造技術の選択やプロセス設定値の決定を支援する手法を開発した。(3)原薬製造の環境・健康・安全(Environment, Health & Safety: EHS)リスク低減手法:使用される多種大量な溶媒のEHSリスクを低減するための手法を開発した。多くの研究で実プロセスでのケーススタディを実施し、手法の有用性を示した。
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