ポリオキソメタレートは、バナジウム、タングステンのオキソ酸が自己集合的に縮合した分子性の金属酸化物クラスターである。ポリオキソメタレートは骨格内に金属構造を安定化させる無機配位子として作用することが知られている。 タングステンを基盤としたポリオキソメタレートでは、コバルト四核構造を有する化合物が、水や温度に応答する可逆な構造変換が可能であることを見出した。 バナジウムを基盤としたポリオキソメタレートでは、タングステン系に比べて、構造の多様性に富む。マンガンやコバルトを導入した化合物は可逆な核数制御が可能であり、異なる金属種からなる化合物の合成が可能であることを見出した。
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