イオン交換クロマトグラフィーにおけるPEG化タンパク質修飾位置異性体の分離機構について塩濃度勾配溶出法(LEG)およびpHグラジエントにより解析した。PEG化タンパク質位置異性体の保持係数は、PEG鎖が修飾されたlysine残基のpKaの値に依存し、LEGおよびpHグラジエント法のいずれにおいてもpKaの値が低いものほど早く溶出されることが分かった。また変性PEG化タンパク質・PEG化DNAの修飾位置異性体分離において正味の電荷の違いではなく立体構造が重要であることを明らかにした。またPEG化タンパク質の分子拡散係数および細孔内拡散係数を測定し、カラム内における物質移動特性を明らかにした。
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