本研究では,紙を利用した印刷型ウェアラブルバイオ燃料電池の開発を行った.燃料としては,尿中の糖もしくは発汗によって体外に放出される乳酸を利用するものを目指した. 前年度は,出力向上のためにMgO鋳型粒子を用いたバイオカソードの作製を行い,バイオ燃料電池の出力が大きく向上することがわかった.MgO鋳型炭素を用いた多孔質炭素インクを用いたおむつ搭載型および絆創膏型のウェアラブルバイオ燃料電池を開発した.アノードをKB,カソードをMgOCで作製した電極で組み合わせたおむつ電池を作製し,起電力3.2 V,最高出力600 uWが得られた.また,電池の出力の無線伝送試験に成功した.
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