惑星大気再突入時に宇宙機に現れる通信ブラックアウト・プラズマ減衰予測のための数値解析ソフトウェアを開発した。本ソフトウェアは3次元非構造格子データに対応したもので、対象となる宇宙機の形状再現性および自由度の高い構成となっている。また、過去に再突入試験を実施し通信ブラックアウトや通信電磁波の減衰データが得られているミッションに対して、本ソフトウェアを適用することで解析モデルの検証が行われた。その比較から、本解析モデルが実際的な環境をよく再現することが確認された。本研究によって、宇宙機の通信視野角や通信時間の定量的評価および機体近傍のプラズマ流・電磁波分布を明らかにすることが可能になった。
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