研究課題
若手研究(B)
デトネーションサイクルは,燃焼サイクルで最大の理論熱効率と燃焼器小型化を同時に実現する.パルスデトネーションサイクル(PDC)は,燃焼器中でデトネーションを間欠的に生成し,この繰り返し周波数増加によって推力密度が増加する.本研究では,独自の手法である燃料液滴パージ法に,新たに酸化剤高速充填手法(特願2015-251952)を導入した.内径10mm、全長100mmの燃焼器での1010ヘルツのPDC作動実験を実施し、酸化剤供給圧力を242%増加させることで、DDT距離・時間を約50%短縮されることに成功した。最終的に,1916ヘルツの繰り返し周波数を達成し,従来の周波数のオーダーを1桁向上させた.
航空宇宙推進工学